同一言語でも壁
2019年02月12日
同一言語でも話が通じないということがあります。
それは昔からあることですが、近頃では極めて異次元な例が増えているような気が．．．
最近、リアルでそれに遭遇したんですよ。
全く意味不明でした。
ようやくそれが何なのか解けてきました。
エラーとかバグと言ったほうが良いでしょうか。
昔からあるパターンから新種の異次元まで。
さぁ、紐解いていこうか。
【言語はそれほど高機能ではない】
言語そのものは単なるインデックスのようなものと捉えています。定義上の意味だけで伝わる量はたかが知れています。
事務的な指示程度であれば工夫することで無難に伝わることでしょう。ところが、深い意味合いを伝える必要がある場合はそうはいきません。言語そのものは意外に低機能です。氷山の一角、表面を覆う極薄の膜に過ぎません。
【知識】
エンジニアとエンドユーザーとの間で会話が成立しないパターンに例えられます。それを補うのにヘルプデスクという職種が必要になるのはそのためです。
【智慧・経験】
マニュアル脳が達人や天才の技術と知恵を理解できないパターンに例えられます。時として後継者不在によりロストテクノロジーという問題が発生するのはそのためです。
【理解力・想像力】
行間とか文脈の読解力の格差に例えられます。秘められた謎やメッセージ、意図は表層の薄皮に過ぎない言語の定義だけでは拾うことが不可能だったりします。同一の文章を読んだ者の間で埋めることが不可能な解釈の溝が発生することもあります。会話における相手の言わんとする本質を受け取る能力差とも言えます。
【バランス】
1bit脳と呼ばれる極端な二者択一思考（白黒）と事象の背景にある膨大な関係性を理解して対処する思考では驚嘆するような理解の齟齬が発生します。バランス感覚の格差と言えるでしょう。同一言語を使用しているのを疑うような認識の違いが顕著です。
【心と魂】
いよいよ異次元です。
感情や意志を潰すというのは魂やそれに準ずる自己存在の根幹を殺すのとイコールです。心は感情や意志が最も反映する領域と言えるのでその心から発せられた言葉は膨大な情報が乗った高密度の表現と言えます。それ自体が力を帯び事象に大きな影響を与えることも珍しくありません。
最近は心が削除されたかのような喋る肉塊が増えているように思えるのは気のせいだろうか？全ての感覚を総動員して心を観ようとしても心そのものが消失しているとしか思えない「喋る何か」が確かにいました。当初は喋る機械と類似点が多いと感じていましたが、それは大体当たっていたようです。
ある人はそれを人形のような、風船のような人が増えたと言っていました。言い得て妙です。
本来であればそれは廃人のはずが、善良で正常な人間のように振る舞い活動しているんです。会話もある程度可能です。しかし、心自体が消失しているとしか言い様がない意味不明な存在と遭遇した時には理解不能で混乱しました。
「喋る何か」は無魂人でも持っているような「心らしい意識の帯域」すらありません。その発する言葉には心に由来するものがないんです。人間として最も重要な部分が空洞なんです。「表層の言語定義」を転がして会話をしているだけです。そのリアクションは共感を示すようなものも見られますが、演技ですらない単なる「条件反射」を疑うような違和感がありました。非常に明るい愛嬌すら表現するものの、そこには必ず底知れない不気味さがあるわけです。
「心にもない」ではなく「心自体がない」
非常に不気味な存在形態です。極めて人間によく似せて作り込んだアンドロイドから漂うどうしても拭えない不気味さ（不気味の谷）を生身の人から感じる日が来ることになろうとは．．．
それでも仕事だけの関係とか極めて薄っぺらい関係であれば支障はないでしょう。しかし、人間関係としては心や魂に由来する部分で共通認識を成立させることは不可能と言わざるを得なく、言葉は通じても心の距離感は異次元の溝です。それどころか、存在しているけど存在していないのと変わらない虚空と話したりするようなもので、人間として最も重要な部分では通じるとか通じないという次元を超えた意味不明な状態に陥ることが見えてきます。
「それは一体何なのか？」
はっきりとは分かりません。
しかし、「『存在しないに限りなく近い実体』に『オープンマインドになるのは極めて危険だ！！！』」と本能が激しく訴えてくるかもしれません。
ほら、実体はあるけど存在しない何かが、あなたの近くに．．．
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この記事へのコメント
1. Posted by
ST
2019年02月14日 15:25
なんだかゾンビが突然変異を起こしたような話ですね
バイオハザードみたいに
リッカーとか元はゾンビだし
後天的なものなんでしょうかね？
バイオハザードみたいに
リッカーとか元はゾンビだし
後天的なものなんでしょうかね？
2. Posted by
Nirvanawave
2019年02月14日 16:40
基本的指向性（性格）に基づいて検索した結果を行動原理とし、ネットありきで生存を可能とする生物を製造したとしたら、ここで表現するところの「不気味なヒト」に近い生態になるような気もする。
魂、心．．．それを肉体と遮断したヒトが「脳だけで動くとこうなる」みたいな感じもする。
ただでさえ脆弱で低スペックな生身で「生身であることの利点」を削除したヒトという存在を表現する言葉があるとしたらやはりゾンビなのだろう。それも、外見や振舞いでは全く見分けがつかない不気味すぎるゾンビ。
魂、心．．．それを肉体と遮断したヒトが「脳だけで動くとこうなる」みたいな感じもする。
ただでさえ脆弱で低スペックな生身で「生身であることの利点」を削除したヒトという存在を表現する言葉があるとしたらやはりゾンビなのだろう。それも、外見や振舞いでは全く見分けがつかない不気味すぎるゾンビ。
